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開発チーム内で「分報」を導入してみた経緯と感想

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Kota

はじめに

こんにちは、Kotaです。

皆さんは「分報」というものをご存じでしょうか?
今回は、弊社の開発チーム内で分報を試験導入してみた経緯や感想を各メンバーから集め、記事としてまとめました。

分報とは

分報とは、日報の分単位バージョンです。

日報は1日単位で一日の最後の報告ですが、分報は分単位での作業内容や進捗を共有することを指します。

分単位で報告をするというよりは、好きなタイミングで自由に報告するのが分報です。
これはスラック内で行われている文化だそうです。

分報の内容は、「疑問に思っていること」「発見」「今の課題」「業務を行っていて感じたこと」など自由で、好きな内容を好きなタイミングで報告するのが分報です。
分かりやすく言うと、社内SNSのような役割です。

分報の作り方

スラックにてチャンネルを開設する
 SAKURUGではスラックを使い分報のチャンネル(times-名前)を開設
 社内メンバーをスペースに追加し、通知はメンションのみに設定

つぶやく
 業務報告や気になる記事、MTGで感じたことなど自由に発信

参考

導入の経緯

提案背景

きっかけは、Developers Summit 2023「フルリモート下でのコミュニケーション戦略」のセッションを見たことです。

もともと、部署内のコミュニケーション量がちょっと少ないかなと感じていました。このセッションを見て、かつての職場でも分報文化があり、うまく取り入れられているところもあったことを思い出し、導入を提案するに至りました。

採用理由

正直個人的には初めて聞く施策でやってみた時のイメージつきませんでした。

日々のコミュニケーションの中ででてきた社内課題解決のための提案でしたので、意思決定のスピードの方が大事と判断して即日で導入しました。

判断基準は

  • 導入することで業務効率がアップするか
  • 業績あげることができるか
  • コストダウンができるか

を忘れない中で、少しでもプラスになる要素があれば良いと考えてます。

今回は

  • リモートや担当が縦割りに分かれており、日常に接触回数が少ないこと
  • バックログで課題管理をしてるのに、コメント上でのやり取りではなく定例の時間まで待って口頭で相談をしてしまっていたこと

に対する良いアプローチになりそうだったことが理由です。

分報を取り入れてみた感想

 社内ではバックエンドを一人でやっていますが、メンバーが何をやっているかや課題が一目でわかる点がとてもいいなと感じます。リモートのメンバーもいるので分報があることで、コミュニケーションが取りやすくなったなとも感じます!修正が終わった時につぶやくとスタンプで反応をもらえたりするのも嬉しいです。


 導入当初はどう使えば良いかあまりイメージが湧いていませんでした。一先ず、SNS的な要素をもつタスク管理ツールとして1週間ほど使ってみたところ、詰まっている点や悩みをポロッと投稿すると他のメンバーからアクションしてもらえたりして助かってます。
 個人的には社内コミュニケーションのハードルが一つ下がった気がしていて、それが業務体験を良いものにしてくれていると感じるので、今後も積極的に活用していきたいです。


 分報を導入することで、「社内で顔を合わせたらすぐ聞けるけど、オンライン上でわざわざ聞くのもな、、、」といった疑問を気軽にSlackへ投げるようになり、オフラインとオンラインの垣根を越えたメンバー間のコミュニケーションが促進されたと感じています。


・Slackへの総投稿量が増えた
・メンバーが抱える課題を出すようになった
・ちょっと思ったけど言わなかった/言えなかったことを出す場になった
・手応えを感じたメンバーが出ている
 ごく短期間の使用感ですが、悪くない印象を受けました。リアルタイムのコミュニケーションだけに頼らず、個々人のタイミングで情報をやり取りする非同期のコミュニケーションを強化する働きかけを今後も行いたいと思います。


 初期導入時は如何に提案者と意思決定者が積極的に推進できるかが大切です。それによって定着するどころか自然消滅する施策も少なくないです
 そんな思いで始めてみると、機密情報に触れるものでも、オープンに話せる1日であると気付きました。技術的な発見があってもコード公開するわけにも行かないし、やりたいことの表現って難しい。ここでは背景を理解してる人ものぞいてくれたりするので、投稿ハードルが下がりました。
 記事共有もスタンプくるだけで嬉しいです。


今後どうするか

しばらく継続するつもりです。

投稿量は徐々に減ってくるものですので、

  • チャンスがあれば、誰かの分報を引用した発言をすること
  • 分報強化日など、半強制的に意識高める場面を作ること

で促進していきます。

社内の人数が増えてきたらTwitterやFacebookを求めてくるかもと感じてます。

まとめ

今回は、開発メンバー全員から考えや感想を集め、分報導入~今後の方針までをまとめてご紹介しました。

弊社の開発組織において、業務課題の改善提案や文化づくりの提案などの機会は立場を問わず誰にでもあります。
そしてそれが組織にとって取り組む価値がある、と判断されれば比較的受け入れられやすい体制です。

弊社ではこのようなカルチャー、ビジョンに共感し、世の中に価値を提供したいと考える仲間を募集中ですので、
ご興味がある方は採用ページからのエントリーをお待ちしています。

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ABOUT ME

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Kota
新卒入社3年目。SAKURUG TECHBLOG管理者。社内業務システムやフロントエンド開発を行っています。

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