ユーザーが利用しているPCに対してソフトウェアを一斉に配布する方法に
ついてまとめました。
全国に支社のある現場にて関連会社すべてのPCへソフトを配布した際の実例を
最後に紹介しています。
社内SE業務ではソフトウェアのインストール依頼を受けることがあります。
個別対応の場合は、リモートアクセスを活用して1つずつ対応することもできますが、
新規システムの導入対応などで多くの端末に対してソフトウェアの配布する必要があります。
今回は大量配布の際に利用する仕組みを紹介します。
※筆者が経験したことがあるものをベースに紹介
〇資産管理システムの活用
一般的に普及している資産管理ソフト内の機能を利用します。
〇ユーザー自身によるインストール
モジュールをユーザー自身の対応でインストールします。
〇バッチによる対応
バッチやインストールのトリガーの一斉配布を行い対応します。
システムの導入およびユーザーが利用している端末に対して、エージェントの導入が必要となります。
※規模に応じてコストがかかります
例:
・SKYSEA(システムの標準機能)
・LANSCOPE(システムの標準機能)
・AssetView(システムの標準機能)
・Active Directory(グループポリシーを使っての配布)
図.資産管理ソフトによるソフトウェア配布
インストールをユーザー自身に実行して頂きます。
ユーザーがインストールする権限があったり、モジュール自体が一般ユーザー権限で
インストールできる場合に対応可能となります。
※ユーザー任せになるので、配布状況の把握が難しいです
図.ユーザーによるインストール対応
インストール用のモジュールとインストールバッチを対象PCへ予め配布し、
バッチによるインストールを実行します。
バッチの実行についてはスタートアップに登録したり、タスクに登録したりと
要件に合わせて対応方法を選択します。
必要なモジュールの配布とインストールバッチを要件に合わせて作成する必要があります。
図.バッチによる対応
代表の端末(HUB端末)にて配布用のバッチを用意し、モジュールの配布と端末への
タスク登録を一括実行します。
配布を受けた端末ではインストールを実施後、インストールバッチ内に実装している
ログのフィードバック処理にてHUB端末へ実行結果の通知を実施。
HUB端末を確認するだけで配布状況の確認を実施できるようにしました。
図.タスクとバッチの配布による実行