こんにちは。フロントエンドエンジニアのKotaです。
今回は、2023年のSAKURUGエンジニアの活動内容を個人視点で振り返ろうと思います。
時系列ではなく、僕の個人的主観に基づきインパクトの大きかった出来事を挙げていきます。
併せて、2024年も継続していきたいことを取り上げます。
SAKURUGが手掛ける、DEIを推進する採用マッチングプラットフォーム『Sangoport』が、WEBサービスとして6月にリリースされました。
これは会社としては初の自社プロダクトであり、非常に大きな出来事でした。
僕らはこれまでどちらかというと、「業務委託でクライアント先に常駐するエンジニア組織」という見え方がやや強かった気がしています。
僕が新卒で本社業務を行う一人目のエンジニアとして入社した2021年頃を皮切りに、Sangoport開発を主軸とするエンジニアも増え、遂に日の目を浴びた年だったのかなと感じています。
開発における悩みはまだまだ多いですが、2024年以降取り組むべき課題が見えていることはとても良いことだと考えています。
サービスとしては現在求職者の方に利用していただいており、直近で、Sangoportを利用してくださる企業様の利用開始に向けた準備を進めています。
今後のSAKURUGのメイン事業とするべく、エンジニアという立場からできることを2024年以降も模索していきます。
こちらも、実績として大きな出来事だったと思います。
概要としては、
の2件に携わりました。
これまでもSAKURUGではサイト制作の受託案件には数多く携わってきましたが、エンジニアが関わる案件としては初めての事例でした。
なお、どちらも採用されている技術は類似しており、
といった構成です。
個人的には上記の技術は初めて触るものがほとんどで、とても刺激的な開発でした。
何より、社外の案件に携わる経験自体初めてということもあって、スケジュール通りに開発を進行するためのスピード感覚が身についた気がします。
また、リリース後の保守対応についても経験できており、作って終わりではないことを学ぶ日々です。
年が明けてすぐの頃に、基幹業務システムにあたるような規模のシステム移行が行われました。
僕が1~2年目に掛けて取組んできたPJの一つで、移行前後の対応がとても大変でした。
概要としては、これまでGWSで完結していた業務システムにkintoneを導入することで、データ管理フローを改善するというものでした。
ワークフローまで改善できたかというと難しいところですが、少なくともずさんなデータ管理体制からはある程度脱却できたと思います。
運用開始後の現在はときどき要望や不具合報告を貰っており、その都度空いてる時間を探して対応するという状況です。
どこかでまとまった時間を作れれば良いのですが、専任の方がいてくださると嬉しいところではありますね。
社内開発において、2023年は比較的メンバー構成が流動した年でした。
そもそもの母数が少ないため、一人一人が与える影響が結構大きいです。
個人的には、新たに加わるメンバーがより早く成果を出しやすくするために不足しているものが多い、という気づきがありました。
特に今年の前半までは若干縦割り組織のような構成になってしまっていたこともあり、各々の独自の取組みなどの発見が多かったです。
如何にして再現性のある開発を行うか、といった悩みがここ最近のテーマの一つでもあります。
各種ドキュメントの整備、CI/CDの構築、成果や品質に対する認識の共通化、まだまだやりたいことだらけです。
2023年行っていた取組みの中で、2024年以降も継続していきたいものをいくつか簡単にピックアップします。
分報の導入にあたって、以前にこちらの記事を投稿しました。
分報はざっくり言うと業務のタイムラインのようなものです。
その後の運用状況はどうかというと、導入時と変わらず継続的に投稿されているなあという印象です。
各々で活用方法に色が現れていて面白いです。
僕は最近だと、受講したセミナーの資料や他社さんの事例記事などをポンっと投げがちですね。
他の人の分報から得られるちょっとした気づきが、日々の業務で活きる場面や定例などの場で話題にあがることもあり、ポジティブな効果が得られていると思います。
課題があるとすれば、新人ほどあまり未だ活用できていない印象はあるので、僕らがより積極活用することで見せていく必要はあるかも知れません。
なんだかんだで2年程続いている取組みです。
元々は輪読会という趣旨で始まった取組みでしたが、今では各々が日々の開発で得た知見の共有や、個人的に興味のある技術、直近の技術的な話題の深堀りなど、内容はかなり多様化してきています。
ここでの気付きをもとに日々の業務に活かすことだけが目的かというとそんなこともなく、技術をベースにしてざっくばらんにコミュニケーションをとる時間自体も大切だなーと思っています。
特に新規メンバーほど組織効力感が得られる場って最初はそんなに多くないのでは?とも思うので、こうした時間の中で少しでもそんな課題が緩和できたら良いですね。
2024年以降は内容を少しアップデートして、1回あたりの内容の充実度向上に向けたことをしていきたいです。
ここ1年で発足した文化の一つです。
Sangoportのリリース期は継続的に取組めていたのですが、最近はどちらかと言うと開発課題や機能要件などの整理の時間が優先され、コードレビューの機会は減ってしまっています。
しかし、プロダクトや受託で何かしらの不具合が起きる度に、「これは開発のタイミングでコードレビューし合う時間を設けていれば防げたかもな、、」という後悔を覚えるようになりました。
テストを行っても、人間が作っている以上不具合は起きるときは起きるので、せめて予防策の一つとしてこの文化は必要不可欠である、という感覚をここ最近で感じました。
保守性の観点でも、この取組みは2024年以降より力を入れていきたいです。
これは直近の数か月で得た発見です。
いわゆる「朝会」とか「夜会」だとか、アジャイル開発でいうところの「デイリースタンドアップ」のようなものです。
当たり前のように行われている環境であれば「え?そんなこと?」と感じられるかも知れません。
先述の通りこれまでは縦割り感のあった組織だったので、個々で開発を行い、個々が進捗を持ち寄って定例で報告し合うというような時期もありました。
しかし横の連携が必要になってくるとそれではうまく行かず、結果的に日次で短い時間でも2~3人でコミュニケーションを取るようになりました。
初めのうちは「頻度多いかな、、?」とも思っていたのですが、他メンバーがその日に取組む業務や些細な疑問などをチームで共有しておくことで単純に仕事しやすくなりました。
「一緒に働くってこういうことだなー」というような感覚を得られたり、互いに手を差し伸べやすくなるのが良いところだと感じます。
これは若干偏りが見られますが、自主的に外部のセミナーを受講するメンバーもいます。
会社としても推奨のスタンスです。
やはり9割が新卒で構成されているチームだと、傍から見て僕らの視野はかなり限定的だろうなあと常々思います。
なるべくこの環境をクリティカルに捉えるという意味でも、各々が外の環境に目を向けておくことが新たな気づきを生むはずです。
この1年で一番印象に残っているのは、Nuxt.jsコアメンバーのDaniel氏が来日した際のワークショップに参加できたことですね。
当日の流れは↓こんな感じでした。
上記の過程で、まるで絵を描くように目の前でスラスラとWebアプリが出来上がっていく様を目にして、これが本物のエンジニアか、、と思いました。
特に、ドキュメントで解説されている機能や実装例について、「何故この実装が良いのか」という視点でNuxtを学び直せたことが何よりの財産です。
懇親会で記念にお写真も撮っていただきました。
主催のNuxtLabs Japanの方々にも感謝です。
参考:<現地50名限定>NuxtコアチームのメンバーであるDaniel Roe氏によるワークショップ日本現地開催!! in東京 - パスマーケット
本記事では、2023年のSAKURUGエンジニアの活動を個人視点で振り返りました。
ここ1~2年の活動を通して、僕らは世の中に提供したい価値をカタチにすることができるようになったと思っています。
次は、より良い価値を早く・品質高く提供することを目標の一つとして、2024年も元気に開発します。