SAKURUG TECHBLOG

エンジニアリングマネージャーの私が、1年間の育休から復帰して見えたこと

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Akiyoshi

はじめに

こんにちは。

エンジニアリングマネージャーをさせていただいている佐藤です。


昨年の11月から一年弱育休をいただいておりました。

EMとしてライフステージの変化に不安を抱える方々に向け、私の経験を共有したいと思います。

準備期間と引継計画

まずは早めに上長の協力を得ることが大切です。

私は直属の上長に早めにお伝えし、出産予定日の半年前に関係各所へ連携を行いました。


この周知までに、上長協力のもとで引継ぎに関するプロジェクトを立ち上げました。

  • 移譲できない権限とできる権限の整理
  • かかわるメンバーはどこまでなのか
  • 業務委託の仕事もあったためクライアントへの説明と引継ぎ計画作成
  • 何をいつまでにどこに用意するか

この辺りを決めておけば、直前で困ることはあまりありませんでした。

メンバーから同様の相談があった際の、良いシミュレーションになったとも感じています。

私が引き継ぐべき業務内容としては以下でした

  • 業務委託(請負)の数字(売上や販管費など)およびプロジェクト管理
  • 業務委託(準委任)のプロジェクトリーダー業務
  • エンジニアおよびクリエイターの人事評価(一次)
  • 社内プロジェクト管理

まず、移譲できない権限の代表例としては、一次評価を含む人事評価が挙げられます。

部分的にはリーダー候補のメンバーも対応したと聞いていますが、最終的な責任は上長(役員)に巻き取っていただく形となりました。

業務委託(請負)のプロジェクトについては、

リーダー候補を立てることと営業の数名を当プロジェクトメンバーとして、

プロジェクト管理の要件を引き継ぎました。

  • 数字管理部分→営業部門
  • 品質・工数管理→エンジニアリーダー候補

というように今まで一人で行っていた業務を領域分けて引き継いだ形となります。

業務委託(準委任)のプロジェクトに関して、

リーダー候補者をたて、クライアント合意の上で並走期間を設けました。

こちらは後任者のおかげで、スムーズに移行できたかと思います。


最後に、社内プロジェクトに関しては、

依頼元部門の方に管理者として立っていただき、エンジニア・クリエイターメンバーが作業進行するという形で落ち着きました。

一部は、優先順位や成果を見て、プロジェクト凍結させて業務自体を整理することもありました。


今回得た経験としては、兼任業務も多く、

まるっきり同等の引継ぎが困難なEMの業務を領域ごとに

  • 責任者としての承認ごとなのか
  • 技術者としての専門業務なのか
  • マネジメント/ディレクション業務なのか

を整理できたことです。

予期せぬ「強制的な権限移譲」が組織にもたらした成長

育休期間中にたまに会社のことを聞いていると、

強制的ではありましたが、権限移譲が進んだことで多くのメンバーがより成長しておりました。

特にリーダー候補だった後任者は、総会にて昇格をするほど、うまく機能しておりました。

その他のメンバーも新規で発生した社内要望に対して、自ら手を挙げてプロジェクト進行をしているケースもありました。

自分のせいで、この成長を止めてしまっていたのかもしれないという、反省まであります。

振り返ると、

日々たくさんの業務を対応していると、

「やっている感」があって、

権限移譲やメンバーの挑戦の場を作ることを「課題に思わない」場面も多くあったのではないかと思います。

長期のお休みで完全に引継ぎができたという成功体験からすると、

改めて、一人の力でできることは小さく、引き継いでみたら問題なくうまくいくのだと実感しました。

今後はこの成長体験を意図的に起こすにはどうすべきかを考えてます。

「父親」としての1年:メンバーに育休を強く勧める理由

今回の経験を通して、会社のメンバーにもぜひ育休はとってほしいと思ってます。

出産と聞くとそうは感じませんが、

出産直後のパートナーは、大けがした病人のような体の状態です。

男性側視点だと、最低でも1,2か月はパートナーの助けになってあげてほしいです。

半年くらいだと、赤ちゃんは寝返りを打てるようになるくらいです。

ハイハイなど動き回るようになることや離乳食は半年以降で始まります。


私は半年の予定でしたが、その子にとってその期間は一生に1回しかないことと

「はじめての〇〇」に立ち合いたいと思って、延長させていただきました。

実際に、大きいところではアレルギー症状で救急車を呼ぶこともありました。

小さいところでは、少しでも離れると泣いてしまったり、離乳食も素直に食べてくれなかったりで夫婦二人で協力できる環境で良かったと感じる場面も多かったです。

今後の展望

この一年間で、AIの進化による開発を取り巻く環境の変化が著しいです。

AIの普及で非エンジニアの人でも社内のちょっとしたシステムなら作れるようになりました。

マクロなどもパッと作れますよね。

もちろん他部署の個別事象を推進しつつ、エンジニアの部署として中長期的にAIとどのように向き合っていくのかを決めていかないといけません。

AI生成コードの普及により、メンテナンス性の低下やセキュリティリスクといった、新たな技術的リスクが増えると思います。

そういったリスクは仕組みでカバーできるように整えていく必要もあります。

一年休んで仕事の内容は変わりますが、社内外に新たに貢献できる機会が点在しており、自分にとってもチャンスだと捉えています。


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ABOUT ME

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Akiyoshi
17卒の新卒入社。VPoE候補として、SAKURUGのエンジニアリングユニットを盛り上げられるよう頑張ってます。